ROCK IN JAPAN FES .2005 Report
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今年で5回目の参戦「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」。毎年一緒に行ってたたきこが、今年は初日しか参加しないことを決めたので、2&3日目、一人で過ごさねば…。という不安を抱えつつ、そんな不安ゆえ、準備が遅々として進まず、JTBのツアーも往復のバスも、「そろそろ買わないとまずいぞ!」と思って申し込んだ頃には売り切れで、ゆえに、宿も往復の交通も自力で手配しなくちゃなんなくなったり。2005年のフェスシーズン、なかなか波乱の幕開け。やれやれ、どうなることやら…。

85日(金)《1日目》

そんなこんなで、いつもなら新宿駅からバスに乗り込んで、そのまま会場まで直行!の楽ちんコースなのに、今年は「うっかり」してたため、バスチケットが買えず、電車&バスを乗り継いで会場入り。AM7:00に上野駅を出発するスーパーひたちに乗り込みました!まんまと座れてちょっと安心。ちょっとだけ。MD聴きながらウトウトしていると…。目を覚ましたのは、なんと!勝田駅を過ぎたあたり!うわうわうわ!乗り過ごしてる!がーん!特急ゆえ、次の停車駅=日立までは30分くらい?そこから勝田まで戻るのに更に30分!1時間のロスだー!っちゅか、あたし、あきらかにフェス行くのに、100SのTシャツ着てたのに、誰も起こしてくんなかった…。って、当たり前か…。車掌さんにも同情してもらって「お金はいいですよ」って言ってもらえた。ここでも波乱の予感。っちゅか、いつものことだけど。
会場に着いたら、たきこ&たき友ぴぐちゃんを乗せたバスがまだ会場に着いてないご様子。よかったよかった。これで一緒に入場できるもんね。
そうそう!申し遅れました。毎年2人ぽっちだったフェス部に、今年はとうとう仲間が1人増えました!ぴぐちゃんです!口説き倒すこと4年。アシッドマン見たさにやってきた!楽しんでくれるといいな♪

ACIDMAN
今年のTOPバッターは、なんとACIDMAN!ぴぐちゃんが好きなACIDMAN!そういえば3人でワンマン行ったっけ。若手でもなく、ベテランでもなく、さほど明るくもないバンド。TOPバッターですか。
恒例の渋谷さんのご挨拶から。フェスは参加しているわたしたちのものであること、だからこそ、この上なくハッピーでピースな祝祭空間を作ろう!ということ、今年のフェスはチャレンジであること、だけれどもダフ屋を儲けさせるためにこのフェスをやっているのではないこと、だから来年は今年チケットが取れなかった人たちもみんなみんな参加できる空間にしたいこと、そんなお話のいちいちに感動してしまった。主催者の思い、アーティストの思い、わたしたちの思い、それぞれが「ガチッ」と重なり合って融合しあう3日間にしたいなあ。
ACIDMAN登場!熱いバンド。暑くて死にそうなひたちなかの温度を更に上げて、それでも大好きな「リピート」では気持ちがよくなって、空を見上げたら、CMみたいな「POCARI SWEAT」の飛行機雲。3人で見上げたお空は、たぶんこの夏の大切な思い出。
いきなりハッピーな気分に満たされた1時間だった。

10-FEET
ロコフランクとセカイイチを見に、レイクステージに移動しようと思ったんだけど、あまりにおなかが空いていたので、ハングリーフィールドでごはん。トムヤムクンラーメン&ビールで乾杯!いや、他の2人はアルコール飲めませんけど…。人の分のごはんまでたいらげて、茶屋ビレッジへ行ってみることに。ごはんの後は甘味でしょー。っつっても混んでるわけ。しかもおなかいっぱいなわけ。さらりんちょ、と眺めて終わり。グラスを後ろから眺めると、KREVAがすごいことになってた。たくさんの人がレイズハンドで体揺らせ〜、な感じ。1人であれだけできるっちゅうのは、才能だな。
あたしは13:00〜10-FEETなので、レイクに行くよ〜、って宣言したら、たき&ぴぐもレイク行ってみるって。シーサイドトレインに乗ってGO!楽ちん楽ちん♪たき&ぴぐはレイクの物販を見て、公園のアトラクション「氷の世界」に行くって。たき、去年も行ったのに。走って逃げたのに。おもろい。
裏であたしは10フィ見ます。ドゥユライク10フィート?
その曲のどれもが、力をくれて、笑顔をくれて、もうすっかり大人になったけれど、それでも、迷ったり、凹んだり、悩んだり、くさったり、汚かったりしてしまう、そんな気持ちとか感情とかを遠くのほうまで放り投げてくれるようなバンド。
シートゾーンにいる人たちも巻き込んでウェーブをやってみたりとか、マイクを通さないでおっきな声でMCしたりとか、本当に太陽みたいな人たち。解き放たれる。
最初から最後まで、本当にどの曲も楽しかったんだけど、最後の「RIVER」はちょっとヤバかった。メロい感じも、衝動的な感じも内包した曲。後ろで輪ができてた。足つった。つったけど頑張った。気持ちいかった。

ランクヘッド
つった足をさすりさすり座って見てた。初のSOUND OF FOREST。ちっちゃいステージ。日陰で休みながら、すぐそこで音楽が奏でられている感じ。幸せだ。ランクヘッド、ちゃんと作りこまれた詞世界だなあと。なんか、楽しそうだった、本人たちが。
シート敷いてあるとこに向かう道すがら、REVERSLOWのDJ見たった。こちらも楽しそうだった。

100S
何度も言うけど、宝物みたいなバンド。2年前のフェスで初めて生で見て、「君ノ声」を聴いて泣いて、生きている意味を、そして、これからも生きていく意味を知った。空の下でCDを聴くだけで、心も体も踊りだしたり、鳥肌が立ってしまうバンド。今日はそんな100STシャツ着てます。
もう、ドキドキソワソワ、落ち着かない。太陽の下で、あの祝いのような、祈りのような曲たちが聴けるなんて、しかも、
100S好きのたきこと、初めて100Sを見てくれるぴぐちゃんと一緒に100Sに会えるなんて!幸せ。至福。
100S登場!このひたちなかでスタートして、それから2年間、すっかりバンドとしてまわりだして、名盤と言われるアルバムまで作ってしまって、そんな100Sがこのステージに帰ってきた!
最初の「
A」から、にこにこにこにこしまくって、中村くんと一緒に飛び上がりまくって、幸せをかみしめたり、いろんなことに感謝をしたり。
123」はひたすら楽しかったし、「ハニコム」は心が研ぎ澄まされるように感じたし、「扉の向こうに」の中村一義を目に焼き付けておこうと思った。キラキラ光る自分の存在を受け入れられるような「新世界」。そして、いつ聴いてもエネルギーに満ち溢れてくる(ま、当然だけど。そんな曲です。)「キャノンボール」。太陽の下で、「愛のために、愛が待つゆえに、死んだようには生きていかない」ことを誓った。いや、たとえ愛が待っていなくても。いや、そんな人はいないのだ!いつだって、おかしいほど、誰もが誰か、愛し愛されて生きているのだ!
最後はパーティーのように楽しい曲「ロックンロール」でお別れ。さっきあふれ出てきたエネルギーのありったけを使って、飛んだり揺れたり。
100Sのチームワークのよさに胸がいっぱいになって、でも、センチメンタルになることなく、ひたすらただただ楽しく過ごしたシフクノトキ。青い空とキラキラ輝く太陽。ステージには仲良し6人組。地面と空の間に息づくわたしたち。そして、時代の向こうでも負けずに、繰り返し、支えあうであろうメロディーたち!ソングオブフリー!ピース!

m-flo
あー!忙しい!グラスで100Sを見て、またレイクへ移動。m-floを見るために。何気に好きなんです。むふふ。もはや、初めて見るバンドなんて数えるほどしかいないこのフェスにおいて、m-floは超目玉なラインナップ!楽しみ♪楽しみ♪
VERBALとTAKUだけじゃステージもたないだろうから、絶対ゲストありだろうなあ、と思ったら…。いきなりEMILYちゃん登場!立て続けに、ソルドアウトの人、YOSHIKAちゃん、melodyちゃん、山本領平さんが登場!女の子はみぃんな歌がうまいし、ソルドアウトとの共演はお互い高いとこへのぼっていく感じがよかったし、山本領平さんもムードがあって歌がうまかった!最後の「miss you」は、本当にキレイでうまくて気持ちがいい曲だったなあ。
m-floって、なんかホンモノだなあ、って思った。英語がうまいっていうのはもちろんね、触れてきたもの全てをスポンジみたいに吸収して吐き出して、どんなジャンルの人ともはまったり、化学反応起こしたりして音楽を作り続けていくんだろうなあ。VERBALとTAKU、お互いがお互いを大切に思ってて、リスペクトし合ってる感じがねー、いいなあ、と思った。
その歌声も、フロウも、全部気持ちよかった!

BUMP OF CHICKEN
グラスに戻ってBUMP観賞。みんな疲れちゃって、シートゾーンに寝転がったまま聴いてた。真っ赤になった夕陽を背中に背負って歌うBUMPは、ちょっと神がかってた。新曲「プラネタリウム」が美しく響いた。すずしくなったこの時間帯にとっても似合った。
「BUMPの曲で何が一番好き?」って、たきこ。いつもならこういう質問にあれこれ答えるのが大好きなあたしvsうざがるたきこ。という構図が出来上がるのに、今日はなんだか優しいたきこ。フェスマジック?「グングニルが好きだ」「グロリアスレボリューションが好きだ」「わー」「きゃー」言って、「リトルブレイバーやんないかなー」とか期待してたら、ステージから「ダイアモンド」が流れてきた。やっぱり近くで見たくなって、立ち上がった。
2年前に見たときより、そして幻のワンマンで見たときより、藤君は格段に歌がうまくなったなあ、と思った。あの伸びる歌声が、ぶれることなく、優しく包み込むように響いてくる。その存在が革命的なバンド、音楽界の地図を塗り替えてしまうような画期的なバンドはたくさんいるけれど、BUMP OF CHICKENの登場は、それはもうエポックメイキングだった。当時19や20歳そこそこだった4人組が作り出す世界は、この瞬く間に過ぎていく時間の中で、複雑な社会の中で、疲れたり傷ついたりしてしまうわたしたちに、同じ目線で優しくあたたかく寄り添ってくれた。BUMPに救われた人は多いだろうな。そんなことを思ったりした。
最後はやると思わなかった「天体観測」で締め。この涼しい夕暮れ時にめちゃめちゃ似合った。見れてよかったなあ。

RIP SLYME
今日のトリはRIP SLYME!DJ FUMIYAが体調不良で休業しているので、今日はフミ〜抜き。代わりにDJ SOMAさんがターンテイブル前に鎮座してます。
たき&ぴぐはPOLYSICSハヤシのDJ見に行きました。RIPのアンコール前にシートに集合して一緒に花火見る約束しました。1人で前の方へ。
この黄昏時(よりちょっと後か)に「黄昏サラウンド」で登場!みんな浴衣着てる!黄昏サラウンド、もう本当に大好きで、RIPのセンチメンタルな側面を最大限に活かした名曲だと思うわけです!胸をギュンギュンいわせて、PESの変な髪形を見てた。続いて、こちらも珠玉のメロウチューン「ONE」!SUさんのパートが好きです。
今日これなかったフミヤが作った「オシャレナンバー」をやって、7月よりも熱い曲!「HOTTER THAN JULY」!その後も、真夏のキラーチューン「楽ベ」やって、秋をにおわせる「ブルビバップ」やって、「雑念」→「ファンカ」→「ステッパーズ」→「ギャラクシ」と、これでもか?これでもか?の↑チューンの連発。もう、楽しくて楽しくて、体が地面に着地する暇がないくらい、飛んだり跳ねたり踊ったり。RIPが好きな理由である2つの側面「パーティー」と「センチメンタル」、どちらも堪能しまくった!最後は、年末の武道館では聴けなかった「マタ逢ウ日マデ」でお別れ!これこそ、ひとつの曲に「パーティ」と「センチ」が同居している名曲!楽しくなったり、切なくなったり、もう、なんかぐしゃぐしゃです。PESのパートがヤバイんです!ていうか、PES天才。神様。マタ逢ウ日マデ、あたしはこの思い出を胸に生きていきます。多分、体が覚えてます。毎回、毎回、楽しい時間をありがとう!真心と迷ったけど、やっぱRIP見てよかった!完全燃焼!
本編終わって、シートへ戻る。たき&ぴぐちゃんと待ち合わせ。RIP SLYMEアンコールは「JOINT」!"まじヤバいくらいいい"あの曲です!ハンパじゃないヴァイブをいただいて、そのヴァイブに体中を揺さぶられて、今日という日を締めくくることができることに感謝!「ふ〜っふ〜」のとこではたきこも跳ねてた。RIP苦手ゆうとったのに。
RIP終了後に3人で観た花火。大輪のFIRE。今年見た花火の中で、間違いなく一番美しかった。いろんな意味で。
今日わたしの前でステキなステージを見せてくれた全てのバンドに、再び泣きそうになっていた中村一義に、そして、今日見れなかったけど、どこかのステージで高らかに自分たちの音楽を鳴らしていた全てのバンドに、DJのみんなに、芸人のみんなに、主催者の皆さんに、暑いのに一日頑張ったみんなに、今日来れなかったみんなに、一日を楽しく締めくくってくれたRIP SLYMEに、たきこ&ぴぐちゃんに、心から感謝!っつってもまだ一日目!

今日、東京に帰ってしまうたき&ぴぐちゃんとごはんを食べて、ちらっとDJブースを見て、観覧車の前あたりで2人とバイバイをした。むわー!さびちい。明日から2日間、1人で過ごします!勇気を持つために、物販でオレンジロゴのオフィTを買った。明日着るんだ。

 

86日(土)《2日目》

前日ホテルに到着したのが12時過ぎ。今日は7時起きです。昨日つった足が筋肉痛みたいになってます。ホテルを出たのが8時ちょい前。8:15の電車に乗りたくて。最寄り駅に着いたら、待合室から人が溢れてる!田舎だから、改札の時間が決まってるのかな?と思ったら、なんと事故で電車が動いてないって!しばし様子を見ていたものの、駅員さんは「いつ再開するかは全くわからない」の一点張り。えええええええ?マジですかー?「別の交通手段はないですか?」と訊いてみたものの、ここは勝田から遠く離れた地。タクるっつっても相当お金かかるだろうし、バスなんてもちろん走っていないご様子。ドキドキ、ソワソワ。超不安…。頭の中でいろいろ計算。10:40から始まるGOINGを諦めるならせめて11:00からのモン8はちらっと見れるかなあ?とか、でも、GOING見れないフェスなんて悔やまれるなあ、とか、あまり機能していない頭であれこれ考えてた。したら間もなく電車運転再開のアナウンス。ほっ。まんまとGOING開演40分前くらいには会場入りできました〜!さてさて、人生初の1人(独り?)フェス、どんな一日になることやら。

GOING UNDER GROUND
こないだの野音でGOINGへの愛を再確認したところ。やっぱ見ないわけにはいかないでしょー!埼玉県桶川市から、センチメンタルを乗せてひたちなかへやってきた、仲良しバンドGOING UNDER GROUND!まあ、このバンドはなんてTOPバッターが似合うんだろう。
夏に大きく育った何かを、秋にもぎとったみたいな「トワイライト」でスタート。のっけからキラキラキラキラしまくってた。旅立つ勇気を、歩き出す元気を、あたしはあなたたちと出会って手に入れました。かよわくても、破れかぶれでも、情けなくても、それは変わらない、大切なもの。
2曲目は、「ハートビート」。すごくシンプルなこの曲で、わたしは涙が止まらなかった。高らかに掲げたピースサインと、ステージ上のみんなの笑顔と、もちろんステージ下のみんなのハートビートが、心に響いて響いて仕方がなかった。♪会ったこともなかった僕らはひとつの気持ちを歌うだけの巡り星♪今日ここに集まった人たちは、普段はそれぞれのストーリーをつむいでいて、それでもGOINGが好きでここに集まって、ひとつになって、みんなでピースしてる。そんなことが、なんかすごくありがたく思えた。
そのあともキラキラのセンチメンタル特急で駆け抜けて、でもセンチメンタルだけじゃなくて、力強かったり、無邪気だったり、彼らのいいところをいっぱいいっぱい堪能した。イケメンギターのなかざが歌う、ひたすら楽しい「ショートバケイション」を聴いて、GOINGからのプレゼント「STAND BY ME」で終わり。今年の夏が、より一層きらめいた思い出に変わった時間だった。
追伸:丈さんは軽い天才だと思う。

BAZRA
癒しの空間SOUND OF FORESTがあっついことになってた。本人たち、めちゃめちゃ楽しそうで、嬉しそうだった。「雨上がり」がよかった。いや、ほんと熱かったよ。

フジファブリック
すげー人!人いっぱいいた。人!人!人!
次のHYがあるんで、2曲だけ聴いてレイクを離れる。一時期、どのイベントにもフジファブリックが出てる!ってくらい、イベントいっぱい出てて、イヤでも(いや、イヤじゃないけど)その存在と、その曲たちが頭にインプットされたけど、こりゃすげーや。すごい人だよ。大人気。

HY
時が経つのは早いなあ。HYと出会ってから4年目の夏。当時まだ10代で、得体が知れないけど、めちゃめちゃいいバンドがいるという噂を聞いて、HYのCDを手にしたのが4年前。RIJF2002:3日目のオープニングを、この名もなきバンド(うそ。あまり知られていないバンド)が勤め上げたという噂のステージ。その裏でヘルマンを見てて(それはそれで大切な思い出!)、HY見れなかったのが悔しくてワンマン行った。まだまだ未知数のバンドを見たのは、原宿アストロホール。ものすごく狭い、ちっちゃいハコ。アルバム1枚をドロップしただけの期待のニューカマーたちは、同じ曲をアンコールでもう1回やったりして、そんなことすらフレッシュでほほえましかった。
あれから時が経ち、彼らは期待のニューカマーなんかじゃなくなって、いやいやそれどころか、インディーズで100万枚アルバムを売ったりして、若い世代の代弁者?それともポップスター?とにかく、そんな風にいわれても違和感ないくらい大きくなった。そんな経過を経ても、いまだに素直でまっすぐな曲たちは、大好き。今日だって、夏の空の下でHYを見れることに、どれだけ喜びを感じてここまでやってきたか!頼んだよ〜!
ステージには風にたなびくHYの旗。勝利の旗にすら見えるよ、あたしには。5人登場!ま、ま、まぶしい。「トゥータン」でスタート。♪僕たちでいいなら歌を歌いましょう♪という歌。前を向いて歩きたくなる歌。見上げた空が青いって歌。もう、それだけで気持ちが昂ぶってしょうがないよ。
新曲なんかをやって、その後に聞こえてきたのはキレイなキーボードの旋律。「AM11:00」だー!!今年のステージはAM11:00スタートじゃないけれど、この、君が好き、という気持ちを丁寧に、まっすぐに、祈るように歌うこの曲を、キラキラした日差しに包まれて聴ける喜びって、もう表現のしようがない。ほんとキレイな曲。美しい曲。透き通った曲。胸が、いっぱい。
あんな曲やこんな曲をやって、最後は「ホワイトビーチ」!!!!もう、体から変な物質いっぱい出た!沖縄のにおいがした。空と太陽のにおいがした。大切な人のにおいがした。昇天したよ。美しすぎるよ。トリプルヴォーカルが気持ちよすぎるよ。♪風を集めて飛び上がろう 広い空に手を伸ばそう♪思いっきり飛び上がった。思いっきり空を見上げて手を伸ばした。空をつかんで、どこまででも進めそうな気がした。幸せだった。幸せすぎた。
HIDEがステージから下りてきたり、いーずに合わせて首を傾けてリズムをとったり、ステージ上のみんながにこにこしてて仲がよさそうだったり、HYはほんとにまっすぐで、邪気とか衒いがなくて、いろんなことを楽しんでて、細かいことをすぐ気にしたりしてしまうわたしには、その姿がとてつもなくまぶしかった。でも、それ以上に楽しかった。そんなエネルギーをもらった。
Mr.childrenが好きだという彼ら。今日このステージに、そのMr.childrenが立つんだなあ。同じステージにHYが立ってるんだなあ。JENが好きだというしゅんのことを考えたら、感慨深くなった。ミスチルに比べても、多分まったく見劣りしないであろうこのステージを見て、心も体も開放できた!ありがとう!

椿屋四重奏
HY終わってから、ダッシュでレイクへ移動。椿屋見たいから。ダッシュっつってもシーサイドトレインに乗って。レイクに到着したら、もうステージが始まってました。当然ですけど。「走らないでくださーい!」という注意をもどかしく守りながらスタンディングゾーンへ。うわー!中田代表、Tシャツじゃん!この根性なしが!なんつって。でも、あの暑苦しいパーマヘアーは健在。熱い、真紅のステージ見せてください!
わたしがステージに到着したら、「空中分解」がスタート!大好き、この曲!13時過ぎというただでさえ暑い時間帯を更に熱く彩ってくれた。次の曲で椿屋のステージは終了。早いよー。今来たばっかりだよー。えーん。でもまあ、2曲でも楽しめたしいっか!ごはん買いに行こうと思って出口に向かっていると、後ろの女の子2人組みが「小春日和よかったねー」とか言ってる!思わず「小春日和やったんですか??」と訊いたら、「あー、やりましたよー!」だって!がびちょびーん。聴きたかった!野音でリベンジ!待ってろ!代表!

THE BACK HORN
元気があったら前に行こうかなー、くらいの気持ちで挑んだバクホン。すんごく暑い時間帯でそんな元気はなく、カレー食べながら見てました。いい加減にタイトル覚えろ!って感じの♪天国に〜空席はない〜♪を聴いて、あとはチラホラ知ってる曲をやってくれた。バクホン見るといつも思う。この人たちのテンションはすごいな、って。叫ぶように歌うよね。4人が4人とも裸足っていうのも、自分たちでチューニングしたりするのも、ライブにエネルギーとテンションを”ぎゅっ”と詰め込んでる感じがする。いい意味でリラックスして聴けないっていうか、対峙するときにボルテージ上がるっていうか。そんな感じ。最後まで見た。

ウルフルズ
今日の陰のメインエベント、ウルフルズ!いつだって、わたしたちの心と体を波のようにさらっていってくれる、もうすっかり大人なバンド:ウルフルズ!アホアホパワー全開のウルフルズ!ジョンBチョッパーが大好き!ウルフルズ!いえーい!
実は、バクホン終わりでもたもたしてたら、グラスに着いたころにはウルフルズが始まってまして。1曲ききのがしたっぽい(クイックレポ見たら「バカサバイバー」だったっぽい…。残念!)…。でも、すごい!2曲目は「SUN×3」!死ぬほど暑い時間帯に、これまたよく合う曲だ!バカサバイバーの後にサンサンサン〜って楽しすぎる!っていうか、アホすぎる!でもウルフルズらしい!
ここで一転「バンザイ」!近くにいる人の存在をいとおしく思える曲。そんな自分さえいとおしく思える曲。トータスみたいな大人になりたい。
実はですね、普段そんなに「好きだ好きだ」言わないウルフルズを、『今日の陰のメインエベント!』とまで位置づけているのはなぜかというと…。ひとえに、「暴れだす」という曲を生で聴きたかったから!今年の春、いろんな出会いがあって、そして、いろんな別れがあって、嬉しかったり、でもものすんごく寂しかったりした季節に、毎日のように聴いて元気をもらっていた曲。さっき、「トータスみたいな大人になりたい」って書いたけど、そんなトータスが、”いつも間違え”ると、”オレはダメ”だと、”心に余裕がなかった”と、”ケガの数だけ小さくなった”と歌う歌。わたしなんて、ほんとに29歳にもなって、うまくいかないことだらけで、器用になんて生きれなくて、消えてなくなってしまいたいと思うことだらけだけど、もしかそばにいてくれる人がいるならば、やっぱり明日も生きていこう。と穏やかに思える歌。やっぱりトータスみたいになりたいよ。憧れの人です。
「暴れだす」のあとは、全肯定ソング!「ええねん!」→「ガッツだぜ!」→「いい女」とウルフルズヒットパレード!笑顔で、手を上げまくった。お決まりの「もう一度トータスに会いたいかー?」のトータスコール!今年は1回だけだった!
5年目の参加で、新しい発見も少なくなってきたRIJF(それでも十分楽しいけど!)に今年も参加した意味は、きっとウルフルズの「暴れだす」が聴けたことだったなあ。

BEAT CRUSADERS
100Sのワンマンに連れて行ってもらったwanmiさんも、今日からRIJFに参戦しているというので、合流することに!ところがwanmiさんのヴォーダフォンがつながらず、2人で食べようと言っていたハム焼きを泣く泣く一人で食べる。ついでにメロンジュースも飲んじゃった☆てへ。
そうして大人しくビークルを見に行く。大人しいわたしをよそに、レイクステージは入場規制寸前の大盛り上がり!シートゾーンもみんな立たないと入れないくらい!ちょっとおなかいっぱいになって、BECKの歌聴いて帰ってきた。
ビークル終わりで、朝からずーっと連絡を取り合っていたwanmiさんとようやくご対面!長かった!wanmiさんのお友達:渡辺さんも。はじめまして。渡辺さん、老けて見えるけど25歳らしい!年下と知って、イジリ攻撃開始!人としゃべるの久しぶりだから、ちょっと調子に乗りました。ごめんよ、渡辺さん!って言うか、君付けでいいでしょ?
3人ともおなかがいっぱいってことで乾杯もできぬままグラスステージへ移動。今日の感想などをおしゃべりしつつ。

SINGER SONGER
ミスチルもね、サザンもね、そりゃ楽しみでしょうよ。確かにビッグネームですよ。でもねー、SINGER SONGER生で見れるって財産ですよ!生Cocco!フレッシュさに欠ける(こら!)このフェスの、本当に超目玉!真打登場です!
メガネなしで男前度を増した岸田、楽しくてしょうがないでしょ?佐藤征史、いろんなとこでやってるよね?N&I堀江くん、臺太郎さんに続いて、Coccoちゃん登場!ほっそーーーい!っていうか、ていうか…かわいーーーーーー!!え、え、笑顔がステキすぎます!おっきなお口が楽しそうに笑うそのさまは、こっちまで楽しく、幸せになります!
演奏開始。歌がうまいのー。うまいのか?実はよくわからないけど、聴いてるとね、浄化されていくのがわかるんだよね。昨日のBUMPの時にも感じたけど、一日の中で一番いい時間帯。夕暮れで、涼しくて。で、すぐそこからは奇跡みたいなバンドから奇跡みたいな歌声が聴こえてくるって、も、ほんとに幸せすぎた。
30分くらいのステージは、あっという間に終わってしまうのだけれども、新曲も1曲やってくれて、これからは思いつきじゃなく計画的に活動していきます!宣言をしてくれた。またどこかで会えるといいな。
最後のほうで、Coccoちゃんが「いつも見守ってくれる達身とか、くるりのスタッフのみんな、ニール&イライザのスタッフのみんな、臺太郎の個人的なファンの方(笑)、Coccoを支えてくれるみんな、本当にどうもありがとう」って言った。あの、カタコトみたいな沖縄語で。胸がつかえそうになった。ちょっとうるっときた。歌うことがつらいときもあったでしょ?それでもね、そんな笑顔で歌うCoccoちゃんに会えたこと、何度も言うけど、奇跡みたいなメンバーで、奇跡みたいな音を奏でて、奇跡みたいな歌声が聴けたこと、財産だと思うから。大事な人にいっぱい愛してもらってね。気持ちのいいこと、楽しいことを、思う存分やってね。そう望まずにはいられなかった。またどこかで会えることを期待して。

LOST IN TIME
ちょっと前に行ってたwanmiさんを見たら、wanmiさんは目に涙を溜めてた。かける言葉もなかった。
そんなwanmiさんとLOSTを見にS.O.FORESTへ。今日wanmiさんはLOSTのTシャツ着てます。
ステージに着いたら、もちろんLOSTのアクトは始まってた。1曲1曲の間に、丁寧に丁寧にその意味や想いを伝えていた海北くんは鳴りを潜めて、その代わり、曲の中で全てを伝えようとしている?と思った。もちろん、鳴らす音楽も、丁寧で優しくあたたかく熱い。声もいい。この時間に聴けてよかったな。
アンコール前に、ミスチルを見るためにグラスへ移動。wanmiさんはもうちょっと見るらしい。今日はここでお別れ。寂しさ一転、楽しい時間をありがとうございました!
グラスへ向かう途中、「約束」のイントロが聴こえてきて、思いっきり後ろ髪をひかれた。切ない…。いろんな意味で。

Mr.children
「走らないでくださーい」って怒られるので、おかま競歩ばりにぱかぱか早足でグラスを目指す。1年ぶりのミスチル。5年前、ミスチル見たさにこのフェスに参加したのが、わたしのフェス人生の始まり。思えばミスチルを好きになってから、いろんなバンドを好きになったな。ちょっと今さらだけど、しかも本人たちイヤだと思うけど、GRAPEVINE聴き始めたのも、「ポストミスチル」みたいに言われてたから。わたしの音楽人生の中で、相当大きな位置を占めているバンド。いつまでも好きでい続けられている稀有なバンド。その名はMr.children!4年の時間を越えて、ひたちなかに帰ってきました!
5年前に見たときは、戦いのようなステージだった。目をむいて、オーディエンスと交わるどころか対戦しているように見えた桜井さん。小林武史さんが「これ以上のロックはないでしょ?」と絶賛したステージだったらしいけど、ミスチルの持っているポップ性は全く見れなくて残念だった。
その直後に行った「ポップザウルス」ツアーは、いろんなものを吸収して、それ以上の大海原に漕ぎ出していくミスチルの「ポップス」や「ロック」が惜しみなくつまっている、本当にいいライブだった。活動休止を経て、再びミスチルが始動してから、初めて「おかえり!」って言えるなあ、と思ったライブだった。それ以降のミスチルはもう安心して見ていられる。やっぱり大好き!
グラスステージは、そんなみんなの想いがはちきれんばかりに詰まっていた気がする。めちゃめちゃ踊れるから、何気に大好きな「光の射す方へ」。そして、あんまり好きじゃなかった「名もなき詩」。マイクを向けられてみんなで歌ったこの曲で、涙が出てきた。♪あるがままの心で生きようと願うから人はまた傷ついてゆく 知らぬ間に築いてた自分らしさの檻の中でもがいてるなら 誰だってそうなんだ♪なんか許されてる気がして、涙が出てきた。桜井さんの笑顔が優しすぎて涙が出てきた。この詩(うた)で泣くとは思わなかった。
”若手と呼ばれていた頃”の名曲「雨のち晴れ」もやった。あの頃、飽きもせずミスチルのライブに行ってた。地元の、同じくミスチル好きの友達と。いまだにミスチルのライブ行きたいなー、と思うと、その子のことを誘わないわけにはいかないなと思う。山形県民会館で、前から2番目の席で見たときに、”まり”という名前のその友達は、♪新人のまりちゃんに〜♪という歌詞を聴いても平然としてた。そんなこととかをいろいろ思い出した。
本編最後は「HERO」。apバンクフェスでは、泣いてしまって歌えなくなっちゃったという曲:HERO。タイトルとは裏腹な、等身大の歌。桜井さんの笑顔とタフネスで、わたしたちはどれだけ救われることでしょう?いえいえ、桜井さんが笑顔でいる。という事実が、どれほどわたしの心を優しく包むことでしょう。ほんとよかった。
アンコールはもちろん「innocent world」!ミスチルがいなくても、夏といえばこの曲を思い出す!憂いと希望を、あの頃と今を、けだるさと爽やかさを同居させて、それでも力強く前に進めるようなエネルギーを持った曲。大好き!ミスチルの金字塔!こんな曲で一日を締めくくることができて嬉しい。っていうか、元気な、笑顔のミスチルに会えて嬉しい!1人で見た花火も、そんなミスチルマジックにかかって、幸せいっぱいな気持ちに包まれてた。
今日見たバンド、全部で11組!頑張った!

最後に、DJブースに行ったら、100Sの曲が流れてた!最後の〆も100Sで(ありがとう!)、RIJF2日目が終わった!あー!楽しかった!

 

87日(土)《3日目》

今日でROCK IN JAPAN FES 2005も終わり。一足先に東京に着いて、普通の日々を送っているたきこから「余力を残さず、めいっぱい楽しんで来い!」という指令をいただいて、ちょっとその気になったはいいが、この暑さ。今日もマイペースにがんばろっと!

サンボマスター
渋谷さんの朝礼で「日本のロックの未来!」と紹介されたサンボマスター。この一年で、環境が随分変わったね。グラスステージですよ。
次があるので、残念ながら途中退場。レポるエネルギーが湧き出てこないぐらい、あまりにエネルギーを持ちすぎたものは、毒となり、他のものを焼き尽くしてしまうんだ、っていうくらい、朝から大変なステージだった。

Jackson vibe
いよっ!待ってました!ROCK IN JAPAN FESTIVAL初登場!ジャクソンバイブです!ジャクソン5のメロディが流れたら、イヤでも(イヤじゃないけど、全然。)テンション上がります!
若いのに、余裕たっぷりの佇まいが好きです。そんなに人が入ってなくて、最初の頃はグローバーも苦労したかな?と思ったけど、「朝焼けの旅路」をやってからは、こっち側も吹っ切れて、ノリノリだったように思うけど?
もうね、楽しいの。さっきまでサンボ見てて、「愛と平和!」って叫んでたけど、それはそれでもちろん最高のステージだったけど、音楽があって、ダンスができて、笑顔で楽しめるジャクソンバイブは、そのまんまラブ&ハッピー&ピース!を体現してて、その空気に包まれてしまうわけですよ。
いつも最後にやる「walk down a bridge」。この曲は大好き。大人で、余裕な、でも器用でスマートなわけじゃ決してないこのバンドが奏でる音楽は、暑い夏の日々の中で、一服の清涼剤。
最後に、感極まったかなんか知らんが、グローバーが帽子脱いだ。ちょっと笑えた。途中のメンバー紹介で、ドラムのすがっちを紹介し忘れて、でも時間がないからそのまま知らん顔して進めようと思ったけど、お客さんに突っ込まれてた。ちょっと笑えた。裏のバンドには悪いけど、今日は急いでサザン行くって言ってた。4人が4人とも、そこそこ男前だ。そんなバンドだ。

つばき
うわ!覚えてない!しかも、ランクヘッドの感想は、もしかしたらつばきを見た感想だったかも。座ってまったり見てたことだけは覚えてる。人が結構入ってたことも覚えてる。でもそれ以外は…。てへへへへ。笑ってごまかす。声もむなしく。

銀杏BOYZ
朝っぱらからサンボ→銀杏は重たすぎるぜ!間にJackson vibe入れといてよかった。もしエレカシ見てたら、この3バンドだけで燃え尽きてしまいそうな。そんな熱と危険をはらんだバンド、銀杏BOYZ!っちゅーか、銀杏もグラスかよっ!?
意外なことにするすると前に行けてしまい、RIJF2005史上最も前へ。周り、若い男の子ばっか。その狭間にたたずむ29歳女子。不安だ。
ミネタ登場!女の子みたいだ。日本発狂!のコールアンドレスポンスからは、きっとみんなが発狂したことでしょう。ゴイステ時代の名曲「BABY BABY」が聴けたのは嬉しかった。結構混んでたのに、思いの外ぐだぐだにならなくて済んだ。
もう散々いろんなとこで言われてるだろうけど、ミネタ、感極まって全裸になった。しかも2回も。しかも長時間。これ、盛り上がったのか?いや、きっともしかみんながドンびきしたとしても、それすらもひっくるめて銀杏のステージだ!とか思ってるのかもしんないけど、あたしゃ「あちゃー」って思ったぞ?「このままずっとしゃべっていたいですけど、村井君がドラム叩きたいって、気合入れて来てたんで、曲やります」っていうMCにはうけたけど。またもや女の子のお尻の話をしていたのにもうけたけど。
ステージ終了後、浅草キッドと、なんと猫ひろしが登場!ミネタ骨折により延期になった、猫ひろしとの対バン(って言わないか)ライブ。めちゃめちゃ楽しみにしてたのに…。多分振り替え公演には猫さん出ないだろうなあ、と思ってたら、ここで会えた!ワイ!
玉袋さんの「いやー、やっぱすごいですねー、アルフィーは!こんだけ人集められんですから!」というボケと、水道橋博士の「人がいっぱい集まってたら、なんでもアルフィーだと思うのはやめなさい!」というツッコミが絶妙だった。
猫&キッドを堪能して、今日も会いたいと思っていたwanmiさんにご連絡。いえね、今日も朝から連絡取り合っていたのに、結局この時間になってしまって。wanmiさん、絶対銀杏見てるだろうから、この隙に捕まえなきゃ!wanmiさん捕獲成功!もれなく渡辺さんも付いてきた!にゃー!
昨日できなかった乾杯を今日こそは!ってことでハイネケンを購入♪お2人はサンボと銀杏でお疲れでしょうから、たーんと飲みなはれ。横にあったM-ON!TVのブースで渡辺さんが加入手続き。見守る間、抽選会を。サンボのメッセージ入りレジャーシートが当たるらしい!って、これはずれなしだね、きっと。wanmiさんもあたしも当たった。いつもはレイクを映しているテレビに、サンボのPVが流れて、サンボ好きの2人はプチ盛り上がり。酔っ払ってるしね。ぷ。しばらくそこに座ってPV観賞。そしてトーク!奥田民生が始まっていてもお構いなし。すーっとここ座ってしゃべっててもいいな。

奥田民生
そうは言っても、当フェスの守護神!毎年複数ステージをこなし、多分出場回数最多であろう奥田民生先生のステージを見ないことには、このフェスは語れません!そかべバンド見に行こうとしていたwanmiさんを引き止めて、3人で民っちを見ましたよ!
すでに始まって何曲か終わってましたねー。で、両サイドのモニターに、ひとり股旅@広島球場を映画にした「カスタムメイド」の映像が流れたところで、民「今日はゲストが来てまーす」だって。誰?と思ったら、渡辺さんが「すみません!行ってきます!」の言葉だけ残して、猛ダッシュで、しかも忍者のようにするすると人ごみの中に消えてった!ゲストは木村カエラだ!渡辺さん、カエラ好きらしい。ぷ。そりゃもう、すごいスピードでしたもん。
民生の周りには、ああいう風情の女の子が多いのかしら。かわいくて、でも女、女してなくて、ざっくばらんで、TシャツとGパンが似合って、って子が。贅沢だぞ!こら!
カエラが終わったら、渡辺さんが帰ってきて、「DEPAPEPE行ってきまーす」だって。自由な人だ。わたしとwanmiさんは最後まで見た、民生。相変わらず力強くて、タフで、動じなくて、いいなー。「今年は最年長じゃなくてよかった」って。

DEPAPEPE
何度も言いますけど、いえ、あんま何度も言っちゃいけないけど、ちょっと新鮮味のなくなってきてたRIJFにおいて、3日目のお楽しみといえば、DEPAPEPEですよ!夏に、16時から、野外のSOUND OF FORESTと名付けられたステージで、このインストコンビを見れるって、ほんと幸せ。
着いたら始まってたけど、ちょっとだけ爽やかなこの時間帯に「START」がキラキラと鳴り響いた。も、空ばっか見てた。ステージも、太陽も、空も、キラキラ輝いていた。そして、爽やかだった。心の中を、透き通ったキレイな空気を含んだ風が吹き抜けていくような、そんな感じ。本人たちは、その音楽のキラメキとは裏腹に(すみません…)、底抜けに明るい関西人。そのキャラも、無邪気でよかったな。「ステージ裏で、トータスさんが子供と遊んではって、CMみたいやなーと思いました」って。
最後の曲は、デビュー曲「SUMMER PARADE」!夏の太陽の下で聴けたことが嬉しい!これからどんな曲が生まれてくるのか、例えば、冬とか春とかにどんな曲が聴けるのか、楽しみ!また会いたい!外で会いたい!
再び渡辺さんと合流して、再び乾杯!地酒を扱うバーみたいなとこで、裏メニューを作ってもらう渡辺さん。わたしとwanmiさんは地ビール。つまみはハム焼き。ぺろりんちょとハムを平らげてしまって、渡辺さんが食べきれなさそうなハムを「もう食べないの?」っつってもらって食べた。wanmiさんオススメの手打ちそばも食べた。食べすぎだ!本当ならこの時間、渡辺さん&わたしはアジカンを、wanmiさんはせっさんを見る予定だったけど、ごはんとお酒がおいしかったのと、音楽の話やら、普通の日々の話やら、「あの人苦手ー」なんて話をして、そんなんが楽しくなってきたので、お互いステージへ行くのは諦めて、ずーっとしゃべってた。ちょっと酔っ払ってたのもあるし、今日でフェスが終わってしまう切なさと、それでもこれまで2日半とちょっと頑張ったなー、という感慨がわたしを饒舌にさせたのか?いえいえ、wanmiさんと渡辺さんとのおしゃべりが、ただただ楽しくて、便乗してっちゅーか調子に乗ってしゃべってしまった。あー!楽しかった!
そんなことをして1時間くらいを過ごしたところで、同じ会社のお友達から着信。なんだか、たくさんのお友達と一緒に来てるみたいなんだけど、この後のバインとエルレは1人で見なきゃなんないみたいなんで、「エルレ一緒に見ない?」ってメールしたら、「バインも一緒に見よう!」ってことになって。そういうわけで、wanmiさん、渡辺さんとはお別れ。寂しいと思ってた2日間を、楽しく彩ってくれてありがとう!(お別れ、寂しい…)

GRAPEVINE
さてさて、やってきました!レイクステージ!何を見るかって?決まってるじゃありませんか?GRAPEVINEですよ〜!プロフィールでは、「一番好き」と謳っているバンド=GRAPEVINE。もう、身内みたいなもん。ナイショにしてましたが、わたし今日Tシャツもリストバンドもタオルもバイン!めったにこんなかっこしないんだよ?それだけ好きってことだよ?わかってる??
踊れるスペースがほしいので、やや後ろでスタンバイ!今日はどんな曲をやるかな?ARABAKIのセットリストよかったな。でも、アルバム出るから新曲やるかな?みんなバインのこと好きになってくれるかな?楽しんでくれるかな?ドキドキドキドキ。田中登場!そこではドキドキせず。スタートは、初めて生で聴く「その未来」。続けて、ちょっとアッパーな曲を2曲。今はなきリーダー作曲”んなわっけねーよっ!”って曲もやった。もう、バインの曲は、体が盛り上がり方を知ってる。あの、ねっとりとまとわりつくような声で”んなわけねーよっ”と叫ぶ田中があいくるしい。
ミニアルバムのタイトル曲でもある「Everyman, everywhere」がすごかった、個人的に。なんか、生きていて、どうしようもないこと、どうにもならないこと、大事な人とのすれ違いとか、そんなことに想いが至って、でもそれでもわたしは生きていくんだなあ、ってことが、とてつもなくいとおしくも思えるし、ともすると、気分が滅入ってしまったりもする。そんなことを思わせる曲。でも、その曲のグルーブが、やっぱりあたしを気持ちよくさせてくれて、それだけは、確かだった。すごく、いい曲。
次の「白日」は、バインでこんな言葉を使うとは思わなかったけど、「衝動」的な曲。熱い曲。それでも、最後にちょっとだけ昇華される曲。跳ねっぱなし。なんなら走り出したい。飛び込みたい。田中の声が、めちゃめちゃ映える曲。っていうか、田中はすごいヴォーカリゼーションだ。
新曲と、こちらも初生「アダバナ」をやって、今年のRIJF、GRAPEVINEのラストを飾るのは「マダカレークッテナイデショー」!
楽しかったり、切なかったり、なにも考えなくてすんだり、やっぱ田中好きだし、紡ぎだされるサウンドと巻き起こるグルーブ感はいつだって気持ちいいし、ゆえに、今年のRIJFも満足した!!感動した!よくやった!バイン!そして自分!

ELLEGARDEN
お友達に頼み込んで、ちらっとポリを見さしてもらう。しかし、見に行った頃にはラストチューンの、それも終わりのほうだったわけで。そのちょろっとだけを見ても、POLYSICS OR DIE!!!!なステージであろうことは、容易に想像がつくわけで。もちっと見たかったなー。
って、そんなこと言ってもしょうがないわけで。いよいよ3日間のラストを飾るELLEGARDENのステージを見に、再びレイクへ。裏がサザンだって言うのに、パチンパチンに膨れ上がったスタンディングゾーンは、そのままみんなの膨れ上がった想いが詰まっているようだった。
去年見たときには無感動で、いや、むしろ「どこがいいの?」とか日記に書いてあって、だけど、ARABAKIで見たときにすんごく楽しそうで、ゆえにサザン蹴って来ましたよ!バインで上気した心と体をここで使い果たさねば!
英詩の曲は、ひたすらエモくて飛び上がれるし、日本語詩の曲は、ちょっと照れるくらいスウィート!ってことない??あのねー、そのスウィートネスは初期のトライセラにも匹敵するくらいじゃないか?と思ってんだけど、どうだろ?
も、タイトルとか全然わかんないし、どの曲のどこがいいってのもあんま考えたことないんだけど、最初から最後まで、ひたすら腕をあげたり回したり、くるくるまわってみたり、ばんばん跳ねてみたり。全身全霊を傾けられたステージだった。
細美くんがね、「モッシュとかダイブとかダメって言われてるけど、つまらなかったり、ツライ毎日の中で、そういうこと楽しみにしてるやつもいんだよ。んでさー、そのモッシュとかダイブ、できるような環境を作るのは、主催者じゃない。俺たちとお前たちなんだよ。今はさ、危険!モッシュ&ダイブ禁止!とか言われてるけど、何年か先に、あの頃は危険だったけど、最近はみんな上手にダイブするようになったよねー。とかって言われたいんだよ。おれは、ずーっと言ってくよ、このことは。」って言った。本当にライブのことを、音楽のことを、そして、わたしたちのことを愛してくれてるんだなあ、と思った。いいバンドだよ。
体力のほとんどを投入したと思ったエルレのステージ。ところがところが、アンコール1曲目は、ついさっき友達と話してて、お互い好きであるということが判明した「雨の日」(タイトルは友達が教えてくれた)!!さっき書いたスウィートネスと、素直さと、それがゆえの強さが詰まったいい曲だと思うの。今度こそ!と思って、死ぬほど飛んだり、死ぬほど跳ねたり。楽しかった!
最後の最後は、こんな日にぴったりだと言った「メイクアウィッシュ」という曲。最終日の最後をエルレで終えられて、よかったなー!と思います!

エルレ終わっても、多分グラスステージまだ終わってないだろうってことで、グラスへ移動!アンコールの「みんなのうた」(ワオ!)だけ聴けた。夜空に輝いた花火は、わたしたちを祝福してくれているようだった。
だんなさんと遭遇したお友達と別れ、荷物のお片づけをしにシートゾーンへ。今日帰るのかあ。
そのままハングリーフィールドへ行って、そしてDJブースへ。21:30には会場出なきゃ!と思ってたから、後ろで大人しくしてたのに、ピロウズの「ファニーバニー」エルレカバーバージョンを聴いて黙っていられなくなり、PENPALSの「ラブソング」で大爆発した!いやいやいや、ずるいでしょ?ラブソングは。これ聴いてつんのめらない人っている?ま、他の人のことは置いといて。あたしは♪デレレレ〜♪っていうイントロが流れた瞬間からつんのめったよ!っつーかさ、PENPALSがたくさんの人に、これだけ受け入れられてるってのがまた嬉しいわけ。ねねねねね?楽しいでしょ?ペンパ。実は、もう2度とPENPALS見れないんじゃないかなー、って覚悟してて、REVERSLOWのテンションもステキだし、それはそれでしょうがないかなー、受け入れなきゃなー、って思ってたですよ。そこに流れた「ラブソング」!そして盛り上がるオーディエンス!やっぱりとんでもなく幸せだなーと思った瞬間だった。さっき別れた友達に見つかって、しばし一緒に騒ぐも、DJブース前はすんごい大混雑なので、はぐれてしまう。最後はサザンの「みんなのうた」で〆。3日間のROCK IN JAPAN FESTIVALの幕は閉じました!

 


 総括 

5年目にして、初めて1人で参加したROCK IN JAPAN FESTIVAL、行く前はものすんごい不安だったし、それ以上に、めちゃめちゃ寂しかった。いつもならドキドキワクワク楽しみなだけのフェスなのに、今年は不安すぎてあんまりフェスのこと考えないようにしてた。そのせいか、宿はとれない、往復の交通手段もとれない、と、てんやわんやの準備期間。自分ひとりじゃなんにもできないことを実感して、また不安になってみたり。
それでも、今年はぴぐちゃんも迎えて3人で乗り込んだ初日、いつもは暑くて会話すらなくなりがちなたき&しずチームにぴぐちゃんがいてくれたことで、会話が弾んだり、行動範囲が広がったりして楽しかった!初参加の人にとっては、この暑さは地獄だろうなあ、と思ったけど、それでも「楽しい!」と言ってくれて嬉しかった!2&3日目、寂しさのあまりたきこにクイックレポメールを送ってたんだけど、そのメールを読んで「あの光景が、目に浮かぶどころか、匂いとか日差しとか歓声とか風とかが、耳にも鼻にも肌にも感じる」ってメールを返してくれた。決して音楽に飽きちゃったから初日しか参戦しなかったんじゃないんだな、と、できればたき&ぴぐちゃんにもこの光景を見せてあげたいな、と思った。来年は3日間とも3人で来たいけど、それはあたしが決めることじゃないので、ひっそり祈ろう!
そして、2&3日目、一緒に過ごしてくれたwanmiさんと渡辺さん!あなたたちにいっぱい勇気をもらいましたよ。そして何より楽しい会話!うまい酒!ありがとう!これからも、音楽抜きにしても付き合っていってもらいたいなー、とひっそりと期待しています。てへ。
そしてそして、3つのステージを彩ってくれた全バンド、DJの皆さん、物販の人、出店の皆さん、主催者の皆さん、ひたちなか市の皆さん、スタッフのみんな、駅でチケット売ってくださいって泣きそうになっていた子たち、そして、スネオヘアー!とにかく、あのフェスは、あそこにいた人たち、あそこにいたくてもいられなかった人たち、関わってくれた人たち、みんなのものです!あっという間の3日間だったけど、毎年、夏といえばフェスの想い出しかないくらい、大切な3日間です!そんなあなたたちにまた会えることを期待して。マタ逢ウ日マデ、どこかで元気に暮らしててね!

涙を流すこと3回(全部2日目!)、大好きなバンドで盛り上がって(100Sとかー、ミスチルとかー、バインとか。他にもたくさん!)、ちょっとだけ新しい出会いがあって(DEPAPEPE!)、奇跡みたいな歌声に酔いしれて(SINGER SONGER!)、飲んで食って踊った3日間!音楽界の勢力図も随分変わって、ステージが大きくなった人あり、ちっちゃくなった人あり。それどころか、もう見れなくなってしまったバンドもあったり(ハスキンとか?ペンパとか?)。過去のラインナップを見て、そういやバタ犬出たよなー、くるりとかぶって大変だったよなー、とか、ACOとかbirdとかUAとかシュガーソウル(出れなかったけど)とか出てたよなー、とか、シャカゾンビ見てみたいんだよなー、とか、いろいろ想像してみた。でも、それ以上に、来年、どんな新しい出会いがあるのかなー、と期待に胸が膨らんでる。来年はどんなフェスになるかな?そのときあたしはどんな人間になっていられるかな?この3日間の熱気に負けないくらい、大切に日々を過ごすぞ!そんで、一回りも二回りも大きくなって帰ってくることを、今ここに誓います!
今年もありがとう!ROCK IN JAPAN FESTIVAL!これからもよろしくね!

 

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